平戸八景潮目
長崎県佐世保市、大村湾の入り口を塞ぐ形で針尾島が鎮座しています。大村湾と外海の佐世保湾を結ぶ水路は、日本三大急潮の一つ「針尾(伊ノ浦)瀬戸」と「早岐瀬戸」だけです。ちなみに針尾瀬戸には建設当時東洋一といわれた西海橋と、「釣りバカ日誌16」で「ハマちゃん」の勤め先「鈴木建設」が建設した(*^-^)新西海橋があります。
今回紹介する平戸八景「潮目」は早岐瀬戸にあります。この瀬戸は全長11kmで幅員が狭く平均で125m程度しかありません。なので、私が幼少の頃は「川」だと思っていました(^-^; ただ昔はもう少し幅があったらしく、早岐瀬戸沿岸の平地はほとんど江戸時代の干拓事業で出来たものだとか。ちなみにこの瀬戸の大村湾側出口付近に「ハウステンボス」があります。
潮目は瀬戸のもっとも狭まった場所にあります。ここは針尾島と本土を結ぶ「観潮橋」があり、その名の通り潮の干満に伴う急流を見ることが出来ます。
上は佐世保湾から大村湾に流れる様子ですが、いまいち迫力に欠けるので、日を改めて撮ってみました。
今度は大村湾から佐世保湾に流れる様子です。カヌー愛好者に人気のある場所のようです。近くで見ていると引き込まれそうになります(^-^;
奈良時代の「肥前国風土記」に
速来門(はやきのと)は郡(彼杵郡)の西北にあり。この門の潮の来るは、東に潮落ちれば西にわき昇る。わく響きは雷の音のようである。よって速来門という。
とあり、早岐瀬戸のことではないかと云われています。観潮橋のたもとには速来門を示す標柱も建てられています。
ただ、速来門は現在の針尾瀬戸ではないかという説もあります。日本三大急潮の一つでもありますので。
場所は、JR早岐駅から歩いて10分程度です。
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