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カテゴリー「平戸八景」の9件の記事

2012年5月 3日 (木)

平戸八景潮目

長崎県佐世保市、大村湾の入り口を塞ぐ形で針尾島が鎮座しています。大村湾と外海の佐世保湾を結ぶ水路は、日本三大急潮の一つ「針尾(伊ノ浦)瀬戸」と「早岐瀬戸」だけです。ちなみに針尾瀬戸には建設当時東洋一といわれた西海橋と、「釣りバカ日誌16」で「ハマちゃん」の勤め先「鈴木建設」が建設した(*^-^)新西海橋があります。

今回紹介する平戸八景「潮目」は早岐瀬戸にあります。この瀬戸は全長11kmで幅員が狭く平均で125m程度しかありません。なので、私が幼少の頃は「川」だと思っていました(^-^; ただ昔はもう少し幅があったらしく、早岐瀬戸沿岸の平地はほとんど江戸時代の干拓事業で出来たものだとか。ちなみにこの瀬戸の大村湾側出口付近に「ハウステンボス」があります。

潮目は瀬戸のもっとも狭まった場所にあります。ここは針尾島と本土を結ぶ「観潮橋」があり、その名の通り潮の干満に伴う急流を見ることが出来ます。

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上は佐世保湾から大村湾に流れる様子ですが、いまいち迫力に欠けるので、日を改めて撮ってみました。

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今度は大村湾から佐世保湾に流れる様子です。カヌー愛好者に人気のある場所のようです。近くで見ていると引き込まれそうになります(^-^;

奈良時代の「肥前国風土記」に

速来門(はやきのと)は郡(彼杵郡)の西北にあり。この門の潮の来るは、東に潮落ちれば西にわき昇る。わく響きは雷の音のようである。よって速来門という。

とあり、早岐瀬戸のことではないかと云われています。観潮橋のたもとには速来門を示す標柱も建てられています。

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ただ、速来門は現在の針尾瀬戸ではないかという説もあります。日本三大急潮の一つでもありますので。

場所は、JR早岐駅から歩いて10分程度です。

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2012年5月 1日 (火)

平戸八景福石山(五百羅漢窟)

佐世保市の中心部にある、海食洞です。

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佐世保市の中心部、福石観音清岩寺の境内にあります。福石観音は御橋観音寺と同じく、行基が海で拾った光る流木から観音像を彫ってこの地に祀ったという言い伝えがあります。その後、弘法大師が清岩寺を建て、洞穴に五百羅漢を安置したと云います。この洞穴が平戸八景になります。

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本堂のある谷にも洞穴がありますが、五百羅漢窟は、裏山の反対側にあります。途中の尾根に「座禅岩」という弘法大師が瞑想をされたという巨石があります。

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さらに進むと広場があって左の道を降りますが、道票の場所が判り難いです。

余談ですがこの洞穴の周辺、「竜神洞穴遺跡」という遺跡があるそうです。県の遺跡地図によれば中世の遺跡だとか。報告書が出ているようであれば後日報告します。

それにしても、北松浦半島には洞穴が多いのに驚いたw(゚o゚)w

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2012年4月28日 (土)

平戸八景岩屋宮

佐世保市の中心部に、幅10m、奥行き10m、全長20mの海食洞穴があります。現在は「須佐神社」と呼ばれており、「岩屋宮」とはあまり言わないそうです。

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戦国時代から信仰の対象だったらしく、朝鮮出兵の折平戸のお殿様が戦勝祈願の参拝をした記録があります。洞内は神域として永らく守られてきましたが、太平洋戦争後、空襲で家をなくした人たちが住みついたため、侵入者防止と参拝者の利便を兼ねて、洞穴をふさぐような形で拝殿を建立したとされています。現状が平戸八景の選考基準を満たしてるとは言い難いのが残念です。

松浦鉄道中佐世保駅から歩いて10分程度、車で3分程度です。境内に駐車場はあるのですが、入口が狭いので、出入りにハラハラします(^-^;

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2012年4月26日 (木)

平戸八景眼鏡岩

JR佐世保駅から国道204号線を車で北上して約15分、西蓮寺の脇道を登っていくと平戸八景の一つ眼鏡岩があります。周囲は公園として整備されており、駐車場もあります。

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高さ約10m、全長約20mの眼鏡橋の形をした海食陸橋です。大昔、昼寝をしていた鬼が目を覚まして、手足を伸ばした時に両足が岩をくり抜いたという民話が残っています。

眼鏡岩は古代彼杵郡と松浦郡の境界でもありました。また、弘法大師がこの地を訪れた際、千手観音と梵字を彫ったと伝えられています。今では風化して見えにくくなっていますが、真中の柱にあるのがたぶんそうです。

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ただ、よく見ると左側の柱にも仏様が彫られているのが判ります。もしやと思い右側の柱も見てみると、やっぱりありました。

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余談ですが駐車場から公園に通じる遊歩道脇には、ニホンミツバチの巣箱が幾つか置かれています。「馴れているので人を刺さない」そうですが、「ニホンミツバチが人に馴れる」ことにびっくりw(゚o゚)w

Photo

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2012年4月21日 (土)

平戸八景高巌

現在では「高岩」と書くようです。佐世保市江迎町、江迎川の下流に高さ30mほどの断崖があります。松浦鉄道高岩駅を降りると、目の前に平戸八景の一つ「高巌」があります。説明板等は特に見当たりません。

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出来た当時の平戸街道は断崖の真下を通っていましたが、崩落が続くため川の対岸(写真手前)に移設された経緯があります。現在も崩落し続けているとか。

近くで見ているとさほど大きく感じないのですが、結構遠くから見えます。

余談ですがこの高岩の少し上流にも、佐々川のポットホールほどではありませんが、小さなポットホールが幾つかあります。

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2012年4月17日 (火)

平戸八景大悲観-観音様がお殿様に登るよう託宣?

佐世保市小佐々町にある、高さ20mほどの残丘。平戸のお殿様松浦煕(ひろむ)の夢枕に立った大悲観音菩薩の託宣に従い登頂を試みますが、家臣に止められてしまいます。その代わりに「大悲観」の文字を書いて彫らせたといわれています。

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現在の大文字は左側が少し欠けていますが、小佐々郷土館に拓本の写真が展示されています。

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砂岩の一枚岩には、浸食の跡が幾つか残っています。周りには幾つもの仏像が彫られています。写真に見える弘法大師像は明治の作です。

西九州自動車道佐々ICから車で、小佐々町方面に7分程度の場所にあります。周りは公園として整備されており、広い駐車場があります。

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2012年4月14日 (土)

平戸八景潜竜ヶ滝-竜の気配を感じる滝

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文政12年(1829)平戸のお殿様が、滝を滑り落ちる清流の様子に滝に潜む竜を感じて「潜竜ヶ滝」と名付けたと伝えられます。落差20mの滝周辺は、明治に入るまで女人禁制の神域であったとか。

この滝は江迎川の上流、江迎町と吉井町(どちらも佐世保市内)との町境、竜王寺の境内にあります。松浦鉄道潜竜ヶ滝駅から約2km、駅の駐車場には説明板、参道入り口には風化してほとんど読めない古い道票があります。

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渓谷入口には小さな駐車場がありますが、その100mほど手前に、車1台やっと通れる小さな橋があり、車で通過するのに勇気が要りました(゚ー゚;

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2012年4月12日 (木)

平戸八景御橋観音の石橋-行儀が観音像を彫って祀った地

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佐世保市吉井町、佐々川の右岸丘陵の中腹に御橋観音寺(おはしかんのんじ)という真言宗のお寺があります。その奥の院に、浸食で出来た天然の石橋が二つ並んでいます。専門的には「海食陸橋」というらしい。この奇岩に対する説明板は見当たらなかったのですが、海の浸食で出来た洞窟の天井が崩れ落ちて、今のような形になったとか。高さ20m、長さ27m、幅4mあり、その大きさに驚きました。奥行きはさほどないのですが、壁面には何体もの仏様が安置されています。養老年間に行基が、海で拾った光る流木から観音像を彫ってこの地に祀ったという伝説があります。

訪れた時はちょうど桜が満開でした。秋には紅葉も楽しめるようです。

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松浦鉄道吉井駅から車で約5分。お寺のそばには公園もあり、参拝客や公園の利用者のための駐車場もあります。ただ、昼前には結構混んでいました。石橋まで足を運ぶ人は、私が訪れた時点では少なかったです。

また石橋付近は、国の天然記念物に指定されたシダ植物の群生地になっています。

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2012年4月10日 (火)

平戸八景

平戸八景は肥前の国旧平戸藩内に点在する景勝地で、現在は平成の大合併により、すべて佐世保市にあります。天保年間に第10代平戸藩主松浦煕が出版を依頼した「平戸地方(じがた)八奇勝図」をルーツとしています。選定の基準は、山水画や浮世絵の素材として優れた風景であること。

今後8回に亘って紹介していきます。

ちなみに10代藩主松浦煕の父9代藩主松浦清(静山公)は、「甲子夜話」を書いた人です。松平定信とも親交があったらしく、息子煕は定信の娘と結婚しています。

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