長崎で「お諏訪さん」と言えば‐長崎諏訪神社
鎮西大社諏訪神社。10月7日~9日に行われる「長崎くんち」は、この神社の例祭です。
弘安元年(1555)に、長崎為英が京都諏訪神社の分霊を祀ったのが始まりだとか(諸説あるらしい)。戦国時代、長崎がイエズス会に寄進されると、諏訪神社を含め領内の寺社が破壊されてしまいます。江戸時代に入り、寛永2年(1625)に再興されます。寛永11年(1634)に丸山町・寄合町の二つが踊りを奉納したのが、長崎くんちの始まりだとか。
国道端、ビルの谷間に突然大鳥居が姿を表します。結構長い石段を登ると、どっかで見た様な踊り場に出ます。ちなみにここまで登って来るまでにちょっと変わったデザインの石組があります。
ネタばらしはしません(笑)。探してみてください。
この広場、長崎くんちの奉納踊りが行われます。地元のTVで毎年中継やってます。実際にそこに立ってみると、意外と狭い気がします。拝殿に通じる石段の両脇が座敷席になります。
下の石碑は、「迷子知らせ石」と言います。明治12年に建てられました。当時は氏神詣でをする庶民でたいそう賑わったとか。となると、当然迷子も増えるわけで、これを見かねた警部達数名が資金を出し合って石碑を建てたといいます。
子とはぐれた親は石の北面に住所と子の名前を書く。
迷子を見かけた人は、その子の手を引いて、子の名前、年齢、特徴などと共に自分の名と住所を石の南面に書く。
というシステムだったようです。
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