郷土の先学者井手寿謙展‐野岳遺跡と日本旧石器研究の黎明
長崎県東彼杵町木場郷本地寺の第36代住職故井手寿謙氏は、アマチュアの考古学者としても知られていました。井手氏は学生の頃から独学で考古学を学び、地元周辺遺跡の表採活動を続けてこられました。中でも大村野岳遺跡で見つかる細石器が旧石器であることを「岩宿遺跡発見」より前に気づいていました。これらの資料は昭和34年、芹沢長介先生を通じて全国へ紹介されることとなり、さらに昭和46年、鈴木忠司先生の論文で野岳遺跡の細石器に「野岳・休場型」の名称が与えられます。
その井手氏を顕彰しようと、東彼杵町では標記の企画展を開催しています。
期間は平成24年12月20日までだそうです。場所は東彼杵町歴史民俗資料館です。
« 平成24年東京見聞録4-寅さんの故郷 | トップページ | 平成24年東京見聞録5-おばあちゃんの原宿? »
「ミュージアム・展示会」カテゴリの記事
- 肉形石を観るー特別展「台北国立故宮博物院」九州会場(2014.10.15)
- 「デゴイチ」蒸気機関車ダンボール模型巡回展(2014.05.03)
- 西洋的美意識?秀吉の黄金の茶室ー「秀吉の宇宙」展(2013.11.06)
- 恐竜展2013(2013.09.03)
- 肉食恐竜の化石発見ー長崎は恐竜王国だった?(2013.07.18)
「東彼杵郡」カテゴリの記事
- 川棚魚雷艇訓練所跡ー長崎県川棚町の「特攻殉国の碑」を訪ねる(2014.08.08)
- 「デゴイチ」蒸気機関車ダンボール模型巡回展(2014.05.03)
- 庚申原庵室跡ー日蓮宗寿量山本地寺の前身(2013.03.07)
- 川棚町のキリシタン墓碑(2012.12.25)
- 郷土の先学者井手寿謙展‐野岳遺跡と日本旧石器研究の黎明(2012.11.05)
「先史時代」カテゴリの記事
- 大野台支石墓群ー稲作農業のさきがけとなった人々の墓地(2014.03.25)
- 弥生時代に火葬?-大村市竹松遺跡(2014.02.05)
- 西暦紀元前660年‐皇紀元年と弥生時代の始まり(2013.06.08)
- 5,300年前の殺人事件?-NHKスペシャル(2013.3.24)より(2013.03.24)
- 眉山の噴火でできた倒木痕-南島原市権現脇遺跡(2013.03.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント