畑ノ原窯跡-国内最大級の登窯
国指定史跡畑ノ原窯跡は、16世紀~17世紀に開かれた「肥前古窯群」の一つで、慶長4年(1599)李祐慶が開いたと伝えられています。はじめは釉薬をかけた陶器を作っていたが、後に磁器を生産するようになったとか。陶器から磁器に移行する過渡期の窯として重要なものだといいます。操業期間は長くても30年ほどと考えられています。「連房式階段状登窯」で、その長さ、発掘で確認した部分だけで55.4m。国内最大級です。
復元した窯では、実際に焼くことができるようです。また、窯の上段では焼き物の出土状況をガラス越しに見ることが出来ます(ガラスが曇っているのは、写真を撮り難くするためか?)
長崎県波佐見町から佐賀県有田町へ抜ける県道107号線を走ると、「畑ノ原窯跡」の案内板が目に入ります。
遺跡および周辺の田んぼにはイノシシ除けの電線が張り巡らせてあって、遺跡入り口も下の写真の通りです。越えられない高さではないのですが、やっぱり怖い(汗)。町の担当者に聞いたら、昼間は電機は通ってないとか。知らないと入れませんよね。
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