祇園闘乱事件ー大河ドラマ「平清盛」より
久安3年(1147)、祇園社の関係者と清盛の朗党が小競り合いを起こした事件。清盛は、わざと宝殿(ドラマでは神輿)に矢を放ったとか。
この事件で、平家の跡取りを弟の家盛にという動きが出てきますが(ドラマでは家盛が直接清盛に宣戦布告)、次回に続く(*^-^)
で、史実通りなら2年後の久安5年(1149)、弟の家盛が20代の若さで急死します。鳥羽法皇の熊野参詣に病を押して同行し、病を悪化させ亡くなったとされていますが、この家盛急死の件、ミステリーファンの私としては謀略の臭いがプンプンします。なにせ、清盛の立場を危うくする人間がいなくなるわけですから。
家盛は本当に病死なのか?謀略によって殺されたのか?表面上病死に見えるような殺され方をしたのか?公的には死んだことになってるが、実は生きていたとか?
最後の生存説、実は長崎県五島列島北端の宇久島に一つの伝承が残されています。伝承によると、壇ノ浦の合戦後宇久島に流れ着いた平家盛が、五島の戦国大名五島氏の祖となったというものです。
はたして、かの平家盛は死んだはずの清盛の弟なのか?同一人物なら壇ノ浦までの30年余り、どこで何をしていたのか?かえって謎が増えてしまった(゚ー゚)
次週、ドラマがどんな展開になるのか楽しみです。
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平清盛 第13回「祇園闘乱事件」レビュー
◎『平清盛』登場人物/キャスト
神輿を射たときの如く、朕を射てみよ。
(鳥羽法皇)
【あらすじ】
1147(久安3)年6月15日。
清盛は田楽奉納の警護のため、盛国、兎丸らとともに祗園社を訪れていた。
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今回のテーマは「決断」
今回、清盛(松山ケンイチ)、鳥羽院(三上博史)、家盛(大東駿介)それぞれ決断を下している。清盛は主人公であり、平氏の存亡に係わる決断であったはずだが、鳥羽院のほうに目が行ってしまうのは、気のせいだろうか……
★鳥羽院の決断
清盛...... [続きを読む]
はじめまして。
アメブロで大河ドラマのレビューを書いています。
一大河と申します。
よろしくお願いします^^
家盛病死謀略説、面白いですね。
しかも生存説があるとは驚きです!
投稿: 一大河 | 2012年4月 2日 (月) 01時33分
はじめまして。
謀略説は一ミステリーファンの勝手な思い込みですが(^-^; 生存説については、実際長崎県宇久町(現佐世保市)には家盛ゆかりの地が幾つかあって、「平家の里」として町おこしをしているようです。
投稿: 高来郡司 | 2012年4月 2日 (月) 06時42分